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他の方に対しても書いていますが、この試験には「もう一歩」がないと思います。
また、やま予備さんの講師の方が「あと数点足りなかったというのは、全然足りないのと同じ」だということを書いておられるそうですが、私もその通りだと思います。
このため、初学者であっても、5年目の受験であっても、しなければならないことは同じです。
過去に講師をしていた私の経験で言うと、合格までに時間が掛かる方の共通点は、過去の受験の実績を引きずっておられることです。

テキスト全体のきちんとした読み込みは必要です。
しかしテキストの「繰り返し読み込み」が必ずしも必要な訳ではありません。
単純な繰り返し読み込みではなく、テキスト全体をきちんと読み込む方法は他にあるはずです。

私は他の方に、過去問を解いたら、原則的に正誤に関係なく、テキストに戻り学習し直すことをお勧めしています。
この時に、必要であれば用語の定義に遡って、できるだけ広い範囲で学習し直すようにも申し上げています。
単純にテキストを読むのとは違い、「過去にこのように出題された」という「窓」を通してテキストを広い範囲で読み直しますから、用語の定義や制度の関連と流れが自然に整理されるはずですし、法令の組立て方や用語の使い方も反復学習しますから、選択式の基礎力も向上します。
過去問は、そのような「窓」を作るためのツールであり、過去問解説はそのナビゲーターですから、解説で止まったり、間違えた問題だけテキストに戻る学習は私には考えられません。
正解した過去問についての、法令や通達に関する知識が必ずしも完璧なわけではないでしょう?
テキストの中で「重点を置くべき箇所」を、せっかく過去問が教えてくれているのに、それを流してしまうのはもったいないです。
過去問は正誤を確かめるツールではありません。先に書いたように、過去問はテキスト全体のどこに重点を置くべきかを示すツールであり、学習すべきはその「点」ではなく、その「点」を中心とした広い「面」です。

もう一度書きますが、過去問に出た箇所を中心として、「テキスト全体」を網羅するインプット学習は必要です。
しかしそのやり方が、単なる読み込みである必要はありません。
私が書いたのは一例であり、他にもやり方があるはずです。
私自身の経験で言えば、問題を見た瞬間にテキストの記載箇所が目に浮かび、指の感覚だけで10ページくらいの誤差で開くくらいのトレーニングは可能です。

学習方法には適性があります。
私は繰り返してテキストを通読したり、過去問を単純に繰り返し解くことができない人間でした。
ですから私は私のやり方を考えました。上に書いたのとは少し違う、ずいぶんと無駄が多いやり方でしたが(笑)
適性は千差万別ですから、あなたに合ったやり方を見つけてください。
テキストの内容を全体的に網羅するという「目標」が明確であれば、それに近づく手段は考えられると思います。

また、何年目の受験であっても、1年目と同じような、順を追った学習はある程度必要です。
スポーツ選手は日々自身の課題の克服を目指して工夫しますが、基礎トレーニングもみっちりするはずです。
私は二十数年前に合格してからも、毎年択一式試験は仕事の合間に解いていますが、条数が1桁の条文をチェックし直すことが少なくありません。

最後に、これは過去に受験された方へのアドバイスですが、過去本試験や模擬試験で「なぜ正解し、なぜ間違えたか」のチェックはされましたか?
「どこ」を間違えたかは誰でもチェックされますし、テキストを確認される方も多いのですが、正解肢も含め、「なぜ」正解できたのか、「なぜ」間違えたのかを「テキストと共に」きっちり「追求」される方は少ないようです。

この質問広場でも、やま予備さんの講師の方が「お礼参り」と言っておられると書かれてあってその表現に笑ってしまったのですが、これは言い得て妙であり、必要なことだと思います。
それにより克服すべき目標が定まり、解決策を考えることも可能になります。

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poo_zzzzz 2022-09-17 18:26:37

質問者です。早々に渾身の回答、誠にありがとうございました。
「この試験にもう一歩はない」は、これまでの経験から痛感しているところです。加えて今回の回答を読み、改めて自らの甘さを思い知りました。
テキスト全体をカバーできる、自分に合った勉強法を見つけ出し、しっかりとした力を身に付け、来年の試験に備えたいと思います。
重ねてありがとうございました。

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toshi06  2022-09-17 19:29:09

頑張ってくださいね。
合格という当面の目的のため、現状を分析することがまず第一だと思います。
そしてその結果に応じて、いくつかの学習上の目標を定め、到達方法を考えます。
他の方の経験はその方の体験に過ぎません。参考にはなるかもしれませんが、あなたに向いているとは限りません。
参考は参考として、現状をしっかり見据え、目標を定め、ご自身ができる到達方法を考えられることをお勧めします。

私はあなたより年上ですが、私たちの年代になるとやりたくてもやれないことや、まねしたくてもできないことが増えてきます。
でも、その分経験値も高くなっている(はずです 笑)のですから、目標さえしっかり定まっていれば、到達のしかたに工夫が効くようです。

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poo_zzzzz 2022-09-17 20:56:41



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