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売上取引を記帳する際、分記法の場合、売価だけでなく売上原価(売れたものの原価)もわからなければ仕訳ができません。それに対して三分法(分割法)の場合は、売価がわかれば記帳が可能です。
例えば、「商品を¥5,000で売上げ、代金は掛けとした。」という取引は三分法(分割法)では
(借)売掛金 5,000 / (貸)売上 5,000 と記帳できます。
しかし、分記法はこの情報だけでは仕訳できないため、「¥3,000で仕入れた商品を¥5,000で売上げ、代金は掛けとした。」といくらで仕入れた商品を売却したのかをあきらかにする必要があります。
(借)売掛金 5,000/ (貸) 商品    3,000
           商品売買益 2,000

期中何度も行われるであろう売上取引の記帳が煩雑になるため、三分法が採用されることが多いのですね。

<分記法>
長所:売上の都度、利益と商品残高が帳簿上で明らかになる。(よって決算整理仕訳は不要)
短所:売上原価がわからなければ売上取引が記帳できない。
<三分法=分割法>
長所:売上取引の記帳が簡単
短所:決算整理仕訳を行わないと、利益や商品残高が帳簿上明らかにならない。

3級では両方の記帳方法が試験範囲ですので、それぞれの長所短所を理解し、どちらでも記帳できるようにしておいてください。

講師:平野明日香


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jimukyoku 2020-02-21 16:47:43



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