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民法/不動産物件返答と登記(H17-25)設問3について
gyouseisyoshi 2020-07-05 02:56:48
不動産物件返答と登記(H17-25)について
ーーーーーーー 設問 ------------
不動産と登記に関する次の記述のうち、判例の趣旨に照らし妥当なものはどれか。
3 Aの所有する甲土地につきAがBに対して売却し(※1)、Bは、その後10年以上にわたり占有を継続して現在に至っているが、Bが占有を開始してから5年が経過したときにAが甲土地をCに売却した(※)場合に、BはCに対して登記をしなくては時効による所有権の取得を対抗することはできない。
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※文面の※1、※2の表記は、今回、説明上、表記したもの
上記の設定内容に関し、私は次のように考え、解答を導きました。
「(※1)につき、甲土地の所有権はBにあり、(※2)において、無権代理のAがCに売却したことにより、(※2)の契約は、Bの追認がない限り無効。よって、Cは無権理者になり、民法第177条の「第三者」には該当せず、BはCに対して登記を備えていなくても、所有権の取得を対抗できると考えられる(そもそも、時効による所有権の取得は関係ない)。
したがって「妥当でない」
しかし、とある問題集の解説文は、
「時効取得者は登記をしていなくても時効前の第三者に対して所有権の取得を対抗できます(最判昭42.7.21)。したがって、Aから甲土地を購入したCは時効完成前の第三者であるため、Bは、登記をしていなくてもCに対して所有権の取得を対抗できます。」とありました。
そこで質問です。
【質問1】
設問は「判例の趣旨に照らし妥当なものはどれか」とありますので、この問題を見た時に、A、B、Cそれぞれの契約状況を考えるのではなく、設問をもとに、時効取得の判例をイメージして、解答しなければならないということでしょうか。
【質問2】
もしそうであるとすると、Bは自身が購入した不動産につき、時効取得したということになるかと思います。このような場面は、具体的に世の中でどんなことをイメージしたものでしょうか。参考にご教示いただければ大変ありがたく思います。
設問設定の趣旨は理解できますが、具体的なイメージが出来ずに困っております。
ご教示の程、よろしくお願いします。
こんにちは。
※1※2は設問で聞かれてないので考えない方がいいと思います。
設問は、不動産と登記です。
A→Bと、売却によりBは善意無過失平穏公然と占有(Cから見れば登記もないし所有者かどうかわからない)を開始。
そして買ってから5年目になぜかAがさらにCに売却。
そして、あれよあれよという間にそれから5年が経過して、10年を過ぎてしまいました。
善意で10年以上占有しているBは時効取得します。
そして、判例によれば時効取得者と時効完成前の第三者の関係は
第三者ではなく当事者であるとされているので登記がなくても対抗できます。
ここまでが、この問題で問われていることで
判例も設問(条文)が変わると、問われている個所が変わります。
その時には無権代理や、Cはどんな主張ができますか?って問題かもしれませんね。
他にもあるかもしれませんが、まだ私も聞かれてることに答えるだけでも精一杯です・・・(^^;
ホント難しい・・・。
私もまだまだ勉強中の身なので、わかりづらい点がありましたらご容赦ください。
お互い頑張りましょう^^
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najyuna108 2020-07-09 22:13:46