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zuka12さん、こんばんは。

各株主の議決権の数を甲(普通)6000株 乙(普通)4000株 丙(A種類)1200株 丁(A種類)800株と想定しておきます。

発行済各種株式の数  普通株式10000株  A種類株式2000株
単元株式数      普通株式10株     A種類株式10株
各株主の保有株式数 
甲(普通)6000株 乙(普通)4000株 丙(A種類)1200株 丁(A種類)800株
各株主の議決権数
甲(普通)600個  乙(普通)400個  丙(A種類)120個  丁(A種類)80個      
※単元株の制度は、1単元の株式につき1個の議決権を与えるというものなので、各株主の保有株式数を単元株式数で除することで計算します。

10株を12株に分割し、単元株式数を100株とする。
発行済各種株式の数  普通株式12000株 A種類株式2400株 ※分割前の数を1.2倍にします。
単元株式数       普通株式100株  A種類株式100株
各株主の保有株式数  ※分割前の数を1.2倍にします。
甲(普通)7200株 乙(普通)4800株 丙(A種類)1440株 丁(A種類)960株
各株主の議決権数 ※各株主の保有株式数を変更後の単元株式数(100)で除することで計算します。
甲(普通)72個  乙(普通)48個  丙(A種類)14個  丁(A種類)9個 
変更前に比較し、各株主の議決権の数が減少しています。 

<変更前に比較し、各株主の議決権の数が減少しないケース>
1株を10株に分割し、単元株式数を25株とする。
発行済各種株式の数  普通株式100000株 A種類株式20000株 ※分割前の数を10倍にします。
単元株式数       普通株式25株    A種類株式25株
各株主の保有株式数  ※分割前の数を10倍にします。
甲(普通)60000株 乙(普通)40000株 丙(A種類)12000株 丁(A種類)8000株
各株主の議決権数 ※各株主の保有株式数を変更後の単元株式数(25)で除することで計算します。
甲(普通)2400個  乙(普通)1600個  丙(A種類)480個  丁(A種類)320個   
変更前に比較し、各株主の議決権の数は増加しています。
したがって、このケースであれば、取締役会設置会社においては、取締役会で1単元の株式の数を増加する決議を行うことができます(会社191・平18.3.31第782号)。

講師 小泉嘉孝

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koizumi1 2025-01-25 20:18:47

いつもありがとうございます。
とても分かりやすくて理解できました。
またよろしくお願いいたします。

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zuka12  2025-01-29 12:56:09



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