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勉強法/極テキストについて
hachi 2017-08-14 10:49:08
司法書士受験にチャレンジしようと思っております。
司法書士試験は独学でのチャレンジは難しいと考え、通信教育の受講を検討しております。
小泉先生の無料講座を聴講させていただき、テキスト・講義とも分かりやすく申し込みを検討していますが、1点気になることがございます。
極テキストの紹介ページで、
「司法書士試験はこの一冊」だけで合格できます。
という説明がございますが、民法入門編第1回の講義の最後では、
「他のテキストの論点や他の過去問」の知識を上乗せさせていく旨の記述・説明がされております。
極テキストを含む小泉先生の講座を申し込めば、他に必要な教材・答練や模試等の対策は必要ないのでしょうか。
それとも合格に向けては小泉司法書士予備校以外の他の教材・答練や模試等の受講も必要だとお考えでしょうか。
受講経験者の方のご意見や、恐縮ではございますが小泉先生のご見解をお聞かせいただければ幸いに存じます。
hachiさん、こんにちは。
合格に必要かつ十分な内容(知識・情報)が「極テキスト」(INPUTテキスト)に集約されているかどうかということであれば、Yesです。
しかし、試験に合格するためには、その内容が自分の頭の中の記憶として定着し、その知識を事案に応じて自由自在に使いこなすことができる能力を身に付けることが必要となります。
そこで、その記憶の定着と知識を使いこなす能力を身に付ける方法を具体的に検討していくと、他の教材の存在意義が明らかになってきます。
まず、INPUTテキストに記載されている法的論点に対し、過去問や問題集で一つ一つの具体的な問題の中でそれを確かめるという行為は、漫然とテキストを眺めているのとは明らかに異なった効果をもたらします。それは、自分自身が能動的に理解し、知識を整理していくということであり、これによって、何を覚えれば点数になるのかが、はっきりと見えるようになります。
また、答練や模試等の本試験と同形式の問題を解くことでしか磨くことのできない要素もあります。
どのような方法をとれば時間内に全問を解くことができるか、圧倒的多数を占める組合せ問題は、どのような要領で解けば、効率よく、かつ、正確に解答できるか、どの程度まで図は書くべきなのか、記述は何をどの順序で検討し、時系列では項目として何を記載していくのか、問題のどこにチェックを入れるのか、それはラインマーカーか鉛筆か・・・・等、実際に司法書士試験の問題を解くには、あらゆる要素が含まれており、それらをすべてクリアしていかなければ、決して合格者という枠にたどり着けないということです。
ゆえに、「この一冊で」といっても、上記要素のすべてがマスターできるという意味ではありません。それは司法書士試験で問われる内容の分量を考慮すると一冊に集約することはほぼ不可能であり、また、非効率的です。
この点では、どこの予備校であっても差異はありませんが、テキストの書き方や講師の話し方、講義の進め方等は、それぞれ特徴があり、また、受講生の側でも、OUTPUTを中心に記憶を作っていく人もあれば、過去問はほとんど手をつけず、テキストと模試だけで合格する人もあり、どれが絶対に正しいということはいえません。
もちろん、私も自分の感覚でテキストを作成し、講義を行っています。
また、多くの人にとって効果が上げる方法を日々試行錯誤しているのですが、何か特徴がある以上、それは万人に受け入れられることはありません。
hachiさんも、ご自身の感覚に合うものを見つけ出し、それを徹底して極めていくことをお勧めします。
いつでも相談して下さい。
なお、小泉予備校では、現在模試は行っておらず、答練のみを実施しています。
勉強を進めていく中で模試の必要性を感じられた場合は、他校の模試を受講されることを検討して下さい。
講師 小泉嘉孝
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koizumi 2017-08-15 15:17:54
小泉先生、お忙しい中ご返信くださいまして心より御礼申し上げます。
小生40代も後半に差しかかった者です。
大学は法学部を卒業しましたが、法律に関しましては宅建試験に合格したのみで現在も法律とは直接関わりのない仕事に携わっております。
自分の残りの人生を考えたときに何か社会に貢献できることはないか、また老後も自立した生活を送るにはどうしたらよいかを考える過程で資格取得も1つの方法なのではないかと考えました。
そこで自分にはどのような資格取得のチャンスがあるかと考えたときに、やはり学習経験のある法律関連がよいのではないかという結論に至った次第です。
司法書士試験が難関試験であることは重々承知しております。生半可な決意では学習の継続すら難しいこともわかっております。
しかし、人生最後のチャレンジのつもりでぜ是非挑戦してみたいと思っております。
仕事をしながらのチャレンジになりますので、あれもこれも手を出すのではなく、自分が信じた教材を徹底的に学習する方法をとりたいと思っております。
そんな私にとって、どの教材を選びどの先生の講義を受講するかはまさに生命線です。
そんな理由で質問を投稿させていただきました。
ご説明いただいた内容、大変よく理解できました。
投稿後、学習内容と関係ない質問をしてしまった失礼を後悔しておりましたが、大変ご丁寧なご返信を頂戴したことに感激しております。
自分が本当に司法書士試験にチャレンジする資質があるかどうか、それを確かめる意味もこめて現在11月の行政書士試験受験にむけて学習を進めております。
行政書士試験に合格することができたならば、最終目標である司法書士試験に挑みたいと思っております。
その際は小泉先生の講義の受講を前向きに検討させていただきたいと思います。
ご親切な対応をいただきまして本当にありがとうございます。
重ね重ね御礼申し上げます。
hachi 2017-08-15 16:42:14