ニックネーム | *** 未ログイン ***

 

回答順に表示     新しい回答から表示     参考になった順に表示

tonton-chanさん、こんばんは。

私も受験生の時から悩んでいた論点であり、正直、いまだに解決できていません。
一つ一つの微妙な文言の違いにどのような意味が込められているのかを解説している文献にも出会ったことがありません。

あくまで私の個人的な見解ですが、ある程度の規則性はあるものの(債権額の一部を特定する場合は、原則的に「登記の目的」で特定し、括弧を付ける等)、その規則性も絶対ではなく、微妙な文言の違いにはほとんど意味がないと考えています。
おそらく、最初に権威のある人物が記載例を示し、それが慣習的に引き継がれているものではないかと推測します。

そうすると、後は受験対策としてどのレベルが要求されるかということですが、これも法務省が具体的な採点基準を示しているわけではないため、厳密には分かりません。

ただ、基本的な発想として、「登記の目的」「原因」その他の「登記事項」というのは、全国的に統一した文言でこれを実行するものであり、そのためには、一定の「記録例」に従う必要がある。
そうすると、必然的に申請情報の文言も、そのまま登記記録に反映できるように、その記録例に従って提供するというのが原則であると考えざるを得ません。

結果として、微妙な違いも押さえつつ正確な文言で記憶するというのが、最も無難な選択ということになります。
しかし、答案としての採点で、「の」一字、「分」一字によって、正誤が分れるのかと問われると、その程度であれば正解となる可能性は十分にあると、私は考えています。

ゆえに、債権額の一部の特定を「登記の目的」で特定するのか、「原因」で特定するのかは、大きな違いであり、必ず区別をするべきですが、「債権額」「の」「分」「金」については、余裕があれば区別して記憶して下さいというのが、私からの提案です。

tonton-chanさんのように、一度、混乱するものを書き出し、比較し、違いを明確にするというのが、まず第一歩です。
そこから、自分なりに規則性を見つけ出し、まとめます。

そして、仲間とこれをネタにマニアックさを競い、楽しむというのが、私の受験時代の一つの成功体験であり、思い出となっていることを付け加えておきます。

講師 小泉嘉孝

参考になった:6

koizumi 2017-09-05 23:41:38

 小泉先生、ご回答誠にありがとうございました。
 最初は理解していたようなつもりでも、後から次々と微妙な違いのあるものが出てくると、いつも「どこまで正確に覚えるのか」との迷いが生じて、それが学習の足かせになっていたような部分がありました。
 しかし、今回、先生の体験談を踏まえてのアドバイスをいただいたことで、対策の要領を得たようで、とても気持ちが楽になったような気がします。そして、一見、似たようなものでも、「登記と目的」「原因」の記述については、絶対に見逃せられない区別もあるのだということを教えられたように思います。
 今後の学習に活かしていきたいと思います。
 

投稿内容を修正

tonton-chan  2017-09-06 00:37:52



PAGE TOP