２０１７年前期　不登法１２－７　４　順位変更の更正　についてお尋ねします。

　基本的な質問でたいへん申し訳ございませんが、他の参考書に当たってみても、簡単に説明されている箇所で分かりません。
　先生の解説が最も詳しいのですが、それでも疑問点が解消しませんので、次のとおり質問させていただきました。

　（２）申請人
については、「順序に影響を受けない者は除く」
　と解説されています。
　登記申請例では、更正後の順位が
　第１　４番根抵当権
　第２　２番抵当権
　第３　１番抵当権
　となっています。
　この登記申請例は、１番、２番、４番のすべての順位変更の登記が原始的に誤っていたということだと思います。

　もし、２番抵当権の順位に更正がない場合には、

　第１　４番根抵当権
　第２　１番抵当権
　となると、先生もビデオ講義の中で「第１」「第２」とは関係当事者間の順序である旨を解説されています。
　
　このことは、間に挟まっている２番抵当権の意思を関与させることなく、その前後で登記された４番根抵当権者と１番抵当権者で順位変更の更正登記ができてしまうことになりますが、この考え方で正しいでしょうか。この理由は、変更登記と違って、原始的に誤りのある登記の更正だからでしょうか。（これは、考え方の確認です。）

　次に、順位変更の更正登記にあたり、転抵当権者などがいる場合に、当初の順位変更の登記のときと同様に必要なのか、という問題です。

　第１　４番根抵当権　転抵当権者Yあり
　第２　１番抵当権　　転抵当権者Xあり
　順位変更の更正登記を上記のようにしたい場合、それぞれ転抵当権者がいます。
　原始的な誤りを直すための更正登記だと考えれば、この場合、転抵当権者の承諾は不要となるはずです。

　以上のとおり自分なりに考えてみましたが、ご教示くださいますようお願いします。