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古い広辞苑を引くと、「施設」とは「ある目的のために、建物などの設備をすること。また、その設備」とあります。
また、他の辞書では、広辞苑と同様の説明が書かれている手前に、「[名](スル)」と書かれており、名詞であるが、「施設する」で動詞として使えることが書かれています。

つまり「施設する」又は「施設をする」で「ある目的のために建物などを設ける」ということなのです。

法令にはこの用法が少なくないのですが、簡単に調べてみると「施設する」が44法令、「施設をする」が17法令ありました。
昭和40年代までの古い法令は、「施設する」「施設をする」が両者混在で、昭和の終わりくらいから「施設する」に統一されますが、なぜか阪神淡路と東日本の大地震の時の、特別の財政援助及び助成に関する法律は「施設をする」になっています。

決して珍しい用法ではないのです。

また、「施設」と似た言葉に「設備」があります。
「施設」と「設備」は、前者が建築物等の大規模な設備の場合に用い、後者は機材や什器などの比較的小規模な設備の場合に用いますが、日本語として本質的な差があるわけではないように思います。上記の通り、広辞苑の施設の説明にも設備と書かれています。
hauserさんも、「施設」ではなく「設備」であれば、「設備をする」「設備する」に違和感を持たないのではないですか?


ところで、hauserさんは、今回、辞書を引きましたか?
疑問が生じた時は、その時点のご自身の知識に頼らず、テキストをチェックしてくださいということは、ずいぶん昔にお伝えしたように思うのですが・・・

参考になった:16

poo_zzzzz 2017-09-18 20:38:07

poo_zzzzz様

大変に詳細なご回答をいただきまして、ありがとうございました。
広辞苑まで(辞書)は調べませんでした。まさか、そういう日本語の使い方があるとは思ってもみないことでしたので、迂闊でした。
ですが、このような使い方、名詞と思っていたものが動詞的な使い方があることを知り、別の意味でも勉強になりました。

この度はありがとうございました。

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hauser  2017-09-18 21:33:45

うーん・・・

掲示板での回答なので、辞書を引いて根拠を示し、法令の使用例を調べましたが、日常会話なら、「施設をする、で、建物などの設備を用意する、という意味だよ」で、終わりです。
「まさか、そういう日本語の使い方があるとは思ってもみないこと」と、書いておられますが、普通の日本語のように、私は思います。

非常に乱暴に切り分けると「動き」の要素を持つ名詞に「する」を付けると、動詞になることが多いのです。
「野球する」「野球をする」のような使い方ですね。

もうすでに名詞として用法が確立している単語を分解してみせても詮ないことですが、「設」は、もうける、たてるのような意味を持つ漢字で、「施」は、行うという意味の漢字ですから、「施設」という単語には、何かを作るというニュアンスが強いのです。

分かりやすいのが、先にも書いた「設備」で、これは「備えを設ける」という意味で動きの要素の強い名詞ですから、「設備する」「設備をする」には違和感がないでしょう?
これが理解できるなら、「施設する」「施設をする」も、理解できると思うのですが・・・



受験勉強の時に申し上げたとおり、何かに疑問を持った時は「自分の知識が足らないかも知れない、間違っているかも知れない。」と考えて、ご自身でできる努力をしなければ、向上しません。
今回、知っていた、知らなかった、は、どちらでもいいと思うのですが、この点は気をつけてください。
「疑問を持ったのに、まさかと思って調べない」は仕事上かなりまずいのです。疑問を持ったら、まず、基本的なことは調べなければなりません。
この点は、資格を使って仕事する場合でも、ものすごく大事な点ですので、決して忘れないでください。

参考になった:12

poo_zzzzz 2017-09-19 03:00:28

poo_zzzzz様

貴重な教訓をお示しくださりありがとうございます。
反省です。
これが仕事であれば、調べてません、どうしましょうか、などと返答すれば、即、ダメの烙印を押され、昇進もままならないということも・・・。
ましてや社労士を心ざす人間で、生計を立てようということですから尚更でした。
いつも懇切なご回答とアドヴァイスを頂き感謝申し上げます。

ご指摘の点、決して忘れないように肝に銘じます。

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hauser  2017-09-19 08:14:12



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