ニックネーム | *** 未ログイン ***
国民年金法/種別について
rrrrtt 2023-08-30 19:16:06
国民年金法と厚生年金法の種別について。
例えば、ある会社で厚生年金に加入している方がいたとして(旧法、障害など特例の事由を除く一般の人を指す)、その方は『国民年金法上では第二号被保険者かつ厚生年金法上では第一号厚生年金被保険者』ということになりますでしょうか?
またその方に扶養されている配偶者がいたとしてその方は『国民年金法上では第三号被保険者だが厚生年金法上では加入していないので種別がない』というような扱いになりますか?
勉強不足で申し訳ないのですが、宜しくお願い致します。
細かいことを言わなければ正しいと言えなくはないです。
しかし、書かれていることの端々に知識や理解の不足(単なる表現の不足の可能性あり)が見受けられます。
まず第一に「種別」という用語にとらわれて疑問を持たれる理由と。それを横断して確認しようとされる理由が分かりません。
年金法の種別は被保険者となった状況により分けられますが、これは、「その法律でそういう制度である」というだけのことです。言い方は悪いですが「その法律がたまたまそうである」ということです。
旧法では厚生年金保険に被保険者の「種類」があり、これも被保険者となったときの状況で切り分けられていました。
いま、厚生年金保険法のテキストに載っている「第3種被保険者」「第4種被保険者」は、その名残です。
被保険者となったときの状況による名称が「種別」だったり「種類」だったりするわけで、逆に言えば、単に呼び名が「種別」で同じだからという理由で、異なる法律間で並べて比較しても、そのこと自体に意味はありません。
厚生年金保険法の被保険者の種別は厚生年金保険法の被保険者の種別であり、国民年金法の被保険者の種別は国民年金の被保険者の種別です。ただそれだけのことで、「種別」という被保険者の切り分け方があるのだから、それをそのまま法律ごとにテキストにあるように覚えればいいだけです。
ただ、受験対策的に混乱を避けるために科目間を横断整理しておくことは良いことです。
しかしそれも、全体を見通し、一つ一つの内容がご自身で自信を持って説明できるようになってから横断すればよく、それまでは「なんとなく」で構いません。
書かれている内容ですが、(旧法、障害など特例の事由を除く一般の人を指す)の意味が分かりません。
いま、「旧法、障害」に該当しそうなのは旧法の制度である第3種被保険者又は第4種被保険者ですが、これは被保険者の旧法での「種類」であって種別ではありません。
また、障害の有無によって厚生年金保険法、国民年金法の被保険者の種別は変わりません。
現行の厚生年金保険法で「種別」を分けるのは、被保険者が使用されている適用事業所です。
例えば私立学校で使用されている先生は第4号厚生年金被保険者ですが、この方は「一般の方」ですよね?
「一般の方は第1号厚生年金被保険者」とは限らないでしょう?
また、これは重箱の隅をつつくようで申し訳ないのですが、「その方に扶養されている配偶者」という表現も気になります。
これが国民年金法7条の「被扶養配偶者」を指すなら、国民年金法の用語として「被扶養配偶者」と書いていただきたいですし、用語を使わず、内容を書かれているのであれば「主としてその方の収入で生計を維持されている」程度は書いていただきたいと思います。国民年金法上「生計を維持」と「主として生計を維持」は意味が異なるからです。
また、国民年金法7条の「被扶養配偶者」には年齢の概念が含まれませんから、20歳以上60歳未満であることが明らかでなければ第3号被保険者になるかどうかは分かりません。
「加入していないので種別がない」という表現にも引っかかります。
厚生年金保険法の「種別」は「被保険者の種別」ですよね?
この方はそもそも厚生年金保険の被保険者ではないのですから、厚生年金保険法の種別を論じることに意味がありません。
「種別」という用語にとらわれて、テキストの内容を順序よくフラットに読み込んでいくという基本ができていないように思われます。
これらのことからも、一つ一つの要素があまりわかっていない状況で横断しようとされているように感じられますが、そのような横断は将来的に有害である可能性があります。
繰り返しますが、横断は、一つ一つの要素を自分の言葉で説明できるようになってからするものです。
逆に、そうではない間に横断し、横断の過程でご自身の知識の穴に気づくという学習法はあり、これは有益です。
しかし、これはご自身の欠点に気づくためのプロセスであり、正しい結果を求めるためにするのではありません。
ご自身が納得できればそれでよく、正しいかどうかに不安があっても、その確認は一つ一つの要素が理解できてからで良いのです。
学習はご自身のトレーニングであり、単に正しい内容を知ることではありません。
そして正しい内容は常にテキストにあり、書かれている内容がストンと腹に落ちない間は、トレーニングを繰り返す必要があります。
「読んでも分からない」のは誰でもであり、仕方のないことですが、結局はテキストの内容を丁寧に読み込み、口述講義で濃淡を付け、理解を深めるしかないのです。
「勉強不足」かどうかはわかりませんが、「学習内容に対する姿勢」は変えていく必要があるように思います。
参考になった:4人
poo_zzzzz 2023-08-31 04:00:33
細かいことにまでご回答頂きありがとうございます。
フラットにテキストを読み込んでいくということが足りなかった結果、このような疑問に至ってしまったのかと思います。
私は、一つ疑問があるとそこから抜け出せなくなってしまうことが多々あるのですがこれからの勉強法として活用させていただきます。
また山川先生の講義も気になってきました。ぜひ、入校させて頂きたいと思っておりますので、その際は宜しくお願い致します。
rrrrtt 2023-08-31 09:17:46