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勉強法 [過去問]/学習の進め方について
seabass 2019-04-27 19:20:49
瀧澤先生
seabassと申します。先日は、国土利用計画法について解説下さり、ありがとうございました。
学習の進め方について、お尋ねしたいのですが、私は昨年4月から宅建の勉強をはじめました。市販のテキストを購入して勉強を始めたのですが、権利関係で大苦戦し、停滞状態が
続いておりました。昨年の夏頃にタキザワ先生の動画を知り、そちらで学習を進めさせて頂いたおかげで理解が早まり、学習効率は飛躍的に上がったのですが、権利関係の講義を一通り
受け終えたのは昨年12月末でしたので、他の人よりも人一倍理解が遅いことを感じております。
今、私は宅建業法3回目の講義に進もうとしています。法令にあった、税、その他の項目は後回しにしております。
必ず得点しなければならない重要科目ですが、こちらでも苦戦する内容が多く、最低でも肢別過去問が全問正解できるまで、次の科目には進まないような勉強方法を取っています。
並行して、権利関係、法令上の制限も単語カードを使って、過去問やAランク、Bランクの内容を書き写して隙間時間には演習しておりますが、同じ問題を繰り返し問いているため
問題によっては、問題文を読んでいる時点ですでに正解がわかってしまうという状況になっています。暗記にならないように、なぜ、正しいのか?誤りなのか?を必ず頭の中で理屈
を立てていますが、瀧澤先生が講義内でもおっしゃったように、聞かれ方が変わると戸惑う問題が多く、知っていた知識でも間違えることが多いです。
そのため、講義すべてを受講し終えてはいないのですが、権利関係や法令上の制限で間違えた問題や、正解はしても、理解が不十分であると判断した場合、気になってしまってそちら
へ戻って時間を費やしてしまいます。私は、ケアレスミスが昔からものすごく多く、業法等でのミスも頭に入れた上で、難易度の上がっている権利関係も、ある程度は得点源にしなければ
合格は難しいと感じているためです。
しかし、まだ、業法3回目以降と税その他の講義が未受講ですので、一通りの学習がなかなか進まない点にも大きな不安を感じております。
過去に学習した権利関係等の内容で基本的な知識が不十分な状態でも、重要な業法の講をいち早く済ませるべきでしょうか?
来年には法が大幅に変わるとのことですので、今年なんとか合格を勝ち取りたいと思っておりますので、ご教示お願い致します。
seabassさん、こんにちは。
状況はわかりました。
まず最初にはっきりお伝えしたいのが、seabassさんの学習方法は基本的に間違っていないということです。
特に「権利関係や法令上の制限で間違えた問題や、正解はしても、理解が不十分であると判断した場合、気になってしまってそちらへ戻って時間を費やしてしまいます」というところは、学習スタンスとしては非常に良いと思います。むしろ、こういった場合に面倒くさがって戻らないため実力が向上しない方も多いので、他の方に参考にしてほしいくらいです。
また、「問題文を読んでいる時点ですでに正解がわかってしまうという状況」とのことですが、合格する方は皆さん、こういう状態になります。
なので、これは今までの学習の進め方が正しい事の証でもあります。
ただ、学習の進め方が若干、丁寧過ぎるのかもしれませんね。もちろん、seabassさんにフィットした学習法なので大幅な変更は不要ですが、忘れるのは仕方がないというような割り切りをもって学習を先に進めることも大切です。
ですので、少なくとも宅建業法の学習はできるだけ早く先へ進めてください。
税その他については、権利、法令、業法がある程度落ち着いてから取り組んでも良いでしょう。
ケアレスミスが多いとのことですが、ケアレスミスはきちんと対策を講ずれば撲滅できます。
大切なのは、具体的かつ建設的な対策を講ずることです。「次はもっと気を付けよう」で終わってしまう方が多いのですが、これでは何も対策を講じていないのと変わりません。
まず、ご自身がケアレスミスを犯すのはどのような場合なのか、パターンをつかんでください。
次に、パターンごとにどのような対策が有効なのか対策を考え、普段の過去問演習等で実践してみてください。
たとえば、個数問題で「誤っているものの個数」を解答しなければならないのに「正しいものの個数」を解答してしまうというミスを犯しやすいのであれば、問題文中の「誤っているもの」というところに赤線を引き、解答時に必ず確認するよう習慣づける、といった感じです。この場合、「習慣づける」というのがとても大事です。
これでケアレスミスが減らなければ対策として不十分ということになるので、さらに追加の対策を考え実践する、といったことを繰り返していけば、間違いなくケアレスミスは解消されます。
やはり昨今の宅建試験は宅建業法で大量得点を稼ぐのが最も安全・確実な合格法なので、必ずケアレスミスを撲滅して宅建業法でも大量得点を稼げるようにしてください。
seabassさんの疑問や不安に十分にお応えできたでしょうか?
ご不明な点等があれば、遠慮なく追加でご質問ください。
タキザワ宅建予備校 講師 瀧澤宏之
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nobori_ryu 2019-04-26 09:10:57
瀧澤先生
返信いただきまして、ありがとうございました。
読んでいて、少なくとも自分の進め方は間違いではないと分かり、自身が付きました。何より、先生に学習のスタンスとして非常に良いと仰っていただき、とてもうれしく思いました。
先生のご指摘とおり、ケアレスミスの内容としては、「誤っているものの個数」を解答しなければならないのに「正しいものの個数」を解答してしまうことは過去に何度もありました。この点は、先生に教えていただいたとおり、問題文中の「誤っているものの個数」に赤線を引くことを毎回行って週間付けること実践します。今まで気が付きませんでしたが、これならば、簡単ですが、抜群にミス防止の効果がありそうです!
その他は、例えば、「都市計画において定められた建ぺい率の限度が10分の8とされている地域外で、かつ防火区域内にある耐火建築物の建ぺい率は10分の9である」というようなさりげない引っ掛けには、やられやすいです。時間を空けて解いてみると、やはり引っ掛かってしまいます。
おそらく、問題文を一字一句細かく読まない癖であったり、主語が長い問題文等について、読み飛ばしてしまう癖が身に付いてしまっているようです。実際に間違えた問題の解答を見てみると、ただ単に問題文のたった一句を読み飛ばしていたために、意味が理解できていなかった、ということは本当に多いです。
そして、これは横着な悪い考え方だと思いますが、権利関係の問題について1問4パターンを図式化して、解答するだけの時間的な余裕があるのだろうか?と考えて図式化を省いて間違えることもあります。
これは実際の試験の制限時間等を考えて、少しでも短時間で解答せねば、という焦りがあるからだと思いますが、これらの点についても、対処の方法がありましたら教えていただけますと幸いです。 宜しくお願い致します。
seabass 2019-04-26 20:35:43
〉「都市計画において定められた建ぺい率の限度が10分の8とされている地域外で、かつ防火区域内にある耐火建築物の建ぺい率は10分の9である」というようなさりげない引っ掛けには、やられやすいです。時間を空けて解いてみると、やはり引っ掛かってしまいます。
これはそもそも出題者が引っ掛けようとしているのか、それともこちらが勝手に引っ掛かっているだけなのか微妙なところではありますが(笑)、たしかに引っ掛かる方は多いです。
農地法でもしばしば「市街化区域外」というのが出題されていますよね。
この点については、こういうのによく引っ掛かると自覚することが大切で、注意深くなることで徐々に引っ掛かることは少なくなるはずです。
ただ、本試験当日は緊張や興奮で過ちを犯しやすいので要注意ですね。
もちろん、ご自身でも指摘されている通り、問題文を一言一句注意深く読むよう習慣づけることも大切だと思います。
問題文や選択肢には無駄な言葉は一切ないはずですからね。
ちなみに、本試験の直前期に何度も繰り返し解いてきた過去問演習を漫然と続けていると、どうしても問題文や選択肢の読み方が雑になります。
そのままの感覚で本試験を受験するのは非常に危険なので、本試験直前の2週間ぐらいは過去問演習から離れてテキストの読み込み等に時間を費やすのが理想的です。
問題断ちをすることで、問題を解きたくて仕方がない状態に追い込むと、本試験当日は高い集中力で問題に取り組むことができます。
〉権利関係の問題について1問4パターンを図式化して、解答するだけの時間的な余裕があるのだろうか?と考えて図式化を省いて間違えることもあります。
もうご自身でもお分かりかと思いますが、これは絶対ダメですね。ちゃんと図を描いて問題を解くようにするべきです。
問題を解くスピードは、習熟度が高まることで自然に早まります。
また、宅建試験は時間不足で失敗する方が殆どいない試験です。本試験でも多くの方が試験終了の10分前くらいには問題を解き終えています。
なので、今はあまり心配する必要はありません。
たしかに、権利関係に必要以上に時間を取られて慌ててしまい、他の科目でケアレスミスしまくって不合格というのがあり得る失敗パターンですが、そのような事態を避けるため、本試験では権利関係を最後に解くのがお勧めです。
万が一、8月以降に受験する模擬試験などで2時間内に問題が解き切れないようであれば、人並み以上に解くのが遅いということになるので、その時点で対策を検討しましょう。
タキザワ宅建予備校 講師 瀧澤宏之
参考になった:2人
nobori_ryu 2019-04-27 09:57:16
瀧澤先生
大変ためになるご指摘、ありがとうございました。
問題文や選択肢には無駄な言葉は一切ないという点、本当にそのとおりだと思います。問題文を読んだ上で解答を導くのですから、その問題文を速読したり、それによって読み飛ばしがあったなど、あってはならないことだと改めて感じました。
自分は通勤中、休み時間等、どこへでも持って行けて問題演習ができるように、コンパクトな単語カードに問題を書き写して繰り返し問題を解いてきましたが、確かに同じ問題文を繰り返し読んでいますので、先生の解説にあった、問題文の読み方が雑になりがち、とのご指摘はまさしくその通りだと思いました。だから応用力が乏しいと、問われ方が変わっただけで間違えてしまうのですね。
過去問演習を絶つ、というやり方は自分の中で考えていなかった方法でしたが、ただ過去問演習を繰り返すよりも、テキストに戻って基本となる知識を再確認したり、新たに気がついたりすることの方が重要な事だと思い直しました。権利関係の図式化の重要さは、先生も講義で繰り返し仰っていたことですので、省くのはご法度とわかっていながら、焦りのあまり省略しておりましたが、その反面、図式化を省略して問題を解くことには不安を感じていたのも事実です。今回先生の絶対ダメとのご指摘をいただけましたので、だいぶ心にゆとりができました。
とにかく、焦らないこと、問題文は最期までしっかり読むこと、時間を掛けてでも一問一問を丁寧に解くことを心がけ、これからの学習に生かしていこうと思います。
ありがとうございました!今後とも、宜しくお願い致します。
seabass 2019-04-27 19:20:49