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ichigo333さん、こんにちは。

〉無権利者が権利を譲り受けることができないのはなぜですか?

学者の先生方は「無から有は生じないので、無権利者から物を買っても権利を取得できないのだ」などと説明します。
ただ、そのような理屈をこね回さなくとも、無権利者から物を買っても権利を取得できないのは至極当たり前のことです。

たとえば、ichigo333さんが甲土地を所有していたところ、Aが甲土地を無断でBに売却してしまいました。
この場合に、Bが無権利者であるAから甲土地を買ったにもかかわらず甲土地の所有権を取得できるとすると、ichigo333さんは甲土地を失うことになります。
その結論に納得できますか?

もちろん、この場合のAB間の売買契約は、契約としては有効です。
Aがichigo333さんから甲土地を取得したうえでBに権利を移転すれば何の問題もないからです。
しかし、他人物売買が有効であることと、甲土地の所有権が誰に帰属するかは切り分けて考えなければならないということです。

なお、この点については基本テキストP190欄外「補足説明*3」にも記載していますし、講義でも言及しています。
ご確認ください。

タキザワ宅建予備校 講師 瀧澤宏之

参考になった:3

nobori_ryu 2020-07-31 08:44:55

瀧澤先生

丁寧なご回答ありがとうございました。
テキストもしっかり読んでみます。
法律の勉強は初めてですのでかなり大変ですが、今年合格できるよう頑張ります。
いつもありがとうございます。

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ichigo333  2020-07-31 17:08:50



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