takemasaさん、こんにちは。

所有権の取得時効は、他人の物を長期間占有し続けるとその物の所有権を「取得できる」という制度ですから、取得時効という制度そのものは、所有権絶対の原則と何ら矛盾するところはありません。
また、取得時効の成立によって所有権を失う者は、あくまでも取得時効の効果として所有権を失うに過ぎないので、これも所有権絶対の原則とは矛盾しません。

「一定期間所有権を行使しないと、消滅時効により所有権を失う」ということであれば、所有権絶対の原則と矛盾するということになるでしょう。しかし、所有権が消滅時効にかからないことは、民法に明記されており（167条）、所有権絶対の原則と軌を一にしています。

瀧澤

投稿内容を修正

参考になった：1人

nobori_ryu　2017-09-03 11:52:48